すべてを延期すること。明日やってもかまわないようなことをけっして今日やらないこと。
今日でも明日でも、どんなことであれするには及ばない。
これからすることをけっして考えるな。それをするな。
なぜ芸術は美しいのか。それが無用だからだ。なぜ人生は醜いのか。それが目的や目標や利害を持つからだ。実生活のあらゆる道は、ある点から別の点に赴くためのものだ。誰もやってこず、誰も出て行く者もない道があったらどんなによいことか。  「不穏の書」フェルナンド・ペソア(著)
今年のお盆(前半)は珍しくまとまった連休だったよ。例年より仕事も忙しくなかったしね。
でも、僕の方は何処にも出かけずに、勤務先のイラクの刑務所より居心地が悪いクソみたいな工場の違う部署に在籍しているコスタリカとチリのハーフで、現在は会社ぐるみで違法建築していたことでバレた、東証一部上場企業のレ◯パレスが建てたボロいアパート(会社が外国人独身従業員のための寮)で暮らしているルチア(今年で49歳)のワンルームの部屋で、二人で酒を飲みながら、バカで臭い日本人労働者や、茶番としか言いようがない食品工場特有のバカげたルールのせいで、会社という組織全体が硬直化してしまい、その結果、日本人も外国人も正義感が強い真面目な奴から離職者が増えてしまい、人手不足に拍車がかかっているという、日本の地方都市のバカな工場の仕組みを嘲笑いながら、二人で心穏やかにひきこもっていた。バカは死ななきゃ治らないって言うからね………エノラ・ゲイ。

日本人の青白い顔をした無差別大量殺人候補のブログ主は、彼女が持参した美味しいチリ産とポルトガル産のワインを飲みながら、来年は50歳を迎える彼女の巨尻に手を合わせつつ、「これからの人生が、なんとかうまくいきますように…」と願ってから、若い日本人女性より臭い南米熟女の尻の割れ目に顔を突っ込んだわけだ。
彼女の肛門の向こうには、プエルトナタレス とプンタレナス、ウシュアイアというパタゴニアの没落した街が、脳裏のスクリーンに映し出されていた。

ところで、全国的な人手不足の影響もあってか、地元にも求人自体は出てるんだけど、求人の大半は介護歯科衛生士警備工場(派遣)ばかり…。しかも給料は、正社員でもかなり安い。
東京や大阪のような大都会なら、仕事も働き方もライフスタイルも選択肢が多様なんだろうけど、日本の地方都市ではそんな贅沢はない。痴呆……じゃなかった地方都市は、先進国から没落してしまってるのが現状だ。だから、東京や大阪のような大都会でしか暮らしたことがない日本の知識人たちが、都会と地方の地域格差を無視して、東京や大阪で見聞きした事だけをもとに知ったかぶって、日本社会全体……日本人の生き方全般について語るのが気に入らないブログ主なのですよ…。フランスで暮らしたことがない人間が、フランス社会について熱く語るような……ひきこもった経験がない人間が、ひきこもりについて熱く語るような……働いた経験がない(乏しい)人間が、労働問題について熱く語るような違和感を感じてしまうんですよ。

今年の3月だったか4月に内閣府が公表した中高年ひきこもり(40歳~64歳)の推計が、61万3000人だったというニュースは記憶に新しい。推計の取り方に批判もあり正確な数字とは思えないものの、個人的にはもっといるだろうと思う。男女の比率の偏りが目立ったのと、居住地が都会なのか地方なのか不明なのも気になった。都会も地方もいることはいるんだろうけど、上述したように仕事や働き方、ライフスタイルの選択肢が乏しい地方の方が、一度ひきこもり状態に陥ってしまうと、フランツ・カフカの代表作「変身」の主人公グレゴール・ザムザのように、抜け出すのが難しいんじゃないかと思う。
また、ひきこもりになった原因が、職場への不適応や退職、転職の失敗など、仕事に関するものが多数を占めていたのもショッキンングなニュースだった。

転職や、仕事を辞めた後どうやって生きていくのか考えるより、今はひたすら眠りたいね…。
昨日の軽薄さが今日は永遠の郷愁となり、私の生を苛むのだ。   「不穏の書」フェルナンド・ペソア(著)
フェルナンド・ペソアを読んでて気づいた。実は僕が本で読みたいのは、小説(物語)でも詩でも実用書でもなく、散文なんだよなぁとね…。短い散文は、好きな音楽を聴くように文章を楽しめるからね。ちなみに、フェルナンド・ペソアという詩人は、南米出身のルチアに教えてもらったんだよ…。まさに、運命のめぐり合わせだよね。